平成20年10月1日〜8日の作品展をもちまして、アートコンペ「神々への捧げもの」は終了いたしました。ここに、ご参加ご協力いただいた皆さまに深く御礼申し上げますとともに、ご報告をさせていただきます。
| 遷宮セミナー風景写真 |

| 伊勢神宮参拝ツアー風景写真 |

| 作品展の風景写真 |

| 登録者数と作品数、参加者の分布など : |
| 登録者総数 246 作品総数 122 1次選考通過作品数 63(次点を含む) 作品展出品数 59 |
参加者の分布および分野別作品の割合 (PDF/87KB)
| 受賞者のご紹介 |

神々をたたえ、あがめる時。
また、日常生活の様々な場面で私たちは「言葉」を使いその思いを表します。
そんな日本語の言葉、すべての直音(音声の聞こえのまとまり)を一回だけ使い、覚えやすい歌の形に整理された「いろは歌」をモチーフに、言葉が湧き出る前の、混沌とした「言葉の源」をイメージして作品をデザインしました。
結晶化されたキューブのなかに、見る角度によって「言葉」のかけらが見え隠れします。
本作品を選んでくださった方々、また作品制作にご協力いただいた、テクノアート(株)陶山氏、(株)アロー矢野氏、神社本庁瀬尾氏、カメラマン長谷川氏、そして本コンペをご紹介いただいた多摩美術大学造形表現学部デザイン学科山下先生に深く感謝いたします、ありがとうございました。
081013下山肇
京都府神社庁長賞「朱雀誕生」 作品番号288 山口義仁様

優秀作品賞「聖徳太子座像」 作品番号228
京都伝統工芸大学校 仏像彫刻専攻学生 代表 網田喜弘様
遷宮コンペ「受賞のコメント」
京都伝統工芸大学校仏像彫刻専攻学生
代表 網田喜弘
代表 網田喜弘
受賞作品「聖徳太子座像」は、平成16年の台風によって倒れた天橋立の松の再生を願う地元宮津市の方々の依頼を受けて、須藤光昭教授の指導もと、本校仏像彫刻専攻生が共同制作し、18年5月に天橋立・智恩寺に奉納した「文殊菩薩像」から数えて第4作目となります。
代々の専攻生たちは、台風によって無惨にも奪われた松の命を、新しく仏像として、その命を甦らせようと努力を重ねてきました。
「神々への捧げもの」コンペ展示会場で、作品を見た卒業生たちの声や、見学者の方々が太子像の前で手を合わせておられる姿を拝見し、我々の学年も充分にその責務を果たすことができた思いでいっぱいです。
これからも天(神)から授かった松の命を、自分たちのできること(仏像を制作する)で、その命に報いていきたいと思います。
優秀作品賞「答えのない道」 作品番号363 前田達哉様
優秀作品賞「やわらかい杯」 作品番号374 松下小百合様
優秀作品賞「 月 過 」 作品番号403 新野恭平様
優秀作品賞「いつきのみや」 作品番号438 鶴岡 舞様

神宮式年遷宮によせて
鶴岡 舞
神宮式年遷宮に寄せて“神々への捧げもの”というアートを作製するにあたり、「古代」を「現代」という時間で刻むこのとのできる捧げものでありたいと思いました。
出展作品は、今年で千年紀を迎える「源氏物語」、そして「循環型システム」という二つのテーマからの作品です。源氏物語では、六条御息所の息女が伊勢の斎王として下向する話が有名です。また、神宮式年遷宮が日本の伝統・文化の継承であると共に、古材が全国の神社に払い下げられ、数多くの神社が建造されたことから「循環型システム」との意味合いも持っています。そこで、「源氏物語」からは、斎王となる女性の姿を京都伝統の京焼、西陣織金襴を用いて漆により表現しました。「循環型システム」からは、磁器の製作工程で割れやヒビの出てしまった磁器のかけらを脱乾漆という技法により抹茶椀へと再生しました。
今回、作品を平安神宮で展示していただき、とても良い記念となりました。
| 公開審査と表彰式、講評会:平成20年10月5日(日) 於:平安神宮(京都市左京区) |
| 審査員3名 |
受賞作品を前に審査委員(左から、太田垣實・田中恆清・織作峰子)の各先生
手前に、最優秀作品と京都府神社庁長賞が並ぶ
手前に、最優秀作品と京都府神社庁長賞が並ぶ

| 審査風景 |


| 表彰式を前に、主催者、審査委員、参加者全員で神宮遙拝と修祓 |


| 主催者を代表して田中恆清(京都府神社庁長/コンペ実行委員長)挨拶 |

| 審査発表と表彰 |

| 審査委員による作品講評 |
織作峰子先生のコメント


<印象に残った作品>
大正天皇が、皇太子時代、明治40年に天の橋立にて御手植えされた松が、台風で倒木。その松を素材に京都伝統工芸大学、須藤光明教授ご指導の下、仏教彫刻専攻の学生さんたちが、丹精込めて制作した「聖徳太子座像」は、完成度の高さに、感動しました。素材の松も、このような像に甦り、再び命が吹き込まれたように感じました。何人かの方が、お参りしていたという話が頷ける力作でした。
<受賞作品の印象>
・最優秀作品賞に輝いた、下山肇さんの作品、3Dエッチングによる「コトバノミナモト」は、安定感があり、いろは唄という日本古来からの、日本人が大切にしなければいけないコトバの大切さを提唱しているよにも感じる。
・京都府神社庁長賞の作品、山口義仁さんの作品「朱雀誕生」は、チタンという現代の素材を使い、七色に輝く美しい発色とチタンならではの、軽量で、風を感じる作品が、一際映えていました。
・松下小百合さんの「やわらかい杯」は、ご自身が”自然への畏敬の念や、感謝の心を表現した”と述べられているように、心の優しさや温もりを作品に込めながら製作した跡が見て取れます。
<今回のコンペ全体について>
幅広いアートのジャンルから、数々の力作が集まりました。神に捧げる作品は、どれもが作家自身による神への崇拝の心が込められており見るものに、感動をあたえてくれました。清らかな聖地、平安神宮の森には、世界各地から多くの人々が集まり、作品に見入ってくださいました。正に、作り手と見る側とが、国境を越えて神々に捧げる芸術のカタチや心を考え合う場になったのでした。
大正天皇が、皇太子時代、明治40年に天の橋立にて御手植えされた松が、台風で倒木。その松を素材に京都伝統工芸大学、須藤光明教授ご指導の下、仏教彫刻専攻の学生さんたちが、丹精込めて制作した「聖徳太子座像」は、完成度の高さに、感動しました。素材の松も、このような像に甦り、再び命が吹き込まれたように感じました。何人かの方が、お参りしていたという話が頷ける力作でした。
<受賞作品の印象>
・最優秀作品賞に輝いた、下山肇さんの作品、3Dエッチングによる「コトバノミナモト」は、安定感があり、いろは唄という日本古来からの、日本人が大切にしなければいけないコトバの大切さを提唱しているよにも感じる。
・京都府神社庁長賞の作品、山口義仁さんの作品「朱雀誕生」は、チタンという現代の素材を使い、七色に輝く美しい発色とチタンならではの、軽量で、風を感じる作品が、一際映えていました。
・松下小百合さんの「やわらかい杯」は、ご自身が”自然への畏敬の念や、感謝の心を表現した”と述べられているように、心の優しさや温もりを作品に込めながら製作した跡が見て取れます。
<今回のコンペ全体について>
幅広いアートのジャンルから、数々の力作が集まりました。神に捧げる作品は、どれもが作家自身による神への崇拝の心が込められており見るものに、感動をあたえてくれました。清らかな聖地、平安神宮の森には、世界各地から多くの人々が集まり、作品に見入ってくださいました。正に、作り手と見る側とが、国境を越えて神々に捧げる芸術のカタチや心を考え合う場になったのでした。
太田垣 實 先生のコメント


<出品作品の印象>
実際の応募の約半数が入選という形となったから、入選作品は 一定のレベルは保たれていた。絵画が約半数あり、出品する立場 からは応募しやすいと想像できる反面、「神々への捧げもの」という 公募のコンセプトの面で絵画は難しかったと思われ、強い印象を受 けるものは少なかった。立体、工芸などの作品は、伝統的な木彫か ら、新しい素材を使った伝代的な造形、さらには映像作品まで、多様 で多彩な作品が寄せられ、今日性もあって良かったと思う。この方向 がさらに内容を高めながら豊かになっていけば良いと思う。
<受賞作品の印象>
最優秀作品の下山肇さん「コトバノミナモト」は、いろはの文字が透明 なクリスタルのキューブの中に三方から浮かぶアイデアや構成の堅実 さ、技法の確かさなど、完成度も高く、クリスタルの現代的な透明感も 生きて審査員全員の支持を得た。まとまりの良さとわかりやすさが多く の人の親密感を得るだろうと思う。京都府神社庁長賞の山口義仁さん の「朱雀誕生」は純チタンの新しい金属素材を使い、ロウ溶接と、バー ナーによる色出しでつくった現代的な朱雀の造形。表現主義的もといえ る激しい表情が少し気になったが、誕生のエネルギーと好意的に受け 止めた。優秀賞では、松下小百合さんの「やわらかな杯」が、フェルトを 素材にした親しみと杯に盛られた捧げる心の優しさとが調和して、ぬく もりを感じさせた。前田達哉さんの「答えのない道」は、真鍮やブロンズ などの立体造形。つながりながら天に伸びるはしごに、小さな人物造形 がさまざまなポーズをとりながらくっついている。伸びやかで大らかな楽 しさが伝わってくる作品だが、留め具など細部への配慮がもっとはたら いていれば、さらに良かったと思う。京都伝統工芸大学校(網田喜弘代 表)の聖徳太子座像は、確かな彫技と、台風で倒れた天橋立の松を使 い新たな創作のいのちを吹き込んだ取り組みの熱意が作品にこもって いた。
<印象に残った作品>
自然の石の形を生かし、小さな石を三カ所で支える素朴な造形の作品。 逆に真っ赤な樹脂造形の大きな蝉の「五虫」、現代の文明に廃品なども 使ったにぎやかな面の作品。いま一歩、入賞に到らなかったが、それぞ れに心に響くものがあった。
<今回のコンペ全体について>
第一回の試みとしては、「神々への捧げもの」をよく考えて制作した作品 が寄せられ、成功と言えるだろう。次回は、今日的な色合いやアート性が さらに豊かなものが増えてくることを期待している。絵画の場合は、やはり テーマが漠然とした感じがあるかも知れず、たとえば、現代の新しい絵馬 の提案やデザインといったように、応募のターゲットをしぼって見るのもお もしろいかもしれない。それから、展示が、もう少しすっきりと見える工夫も 一考してほしいと思う。
実際の応募の約半数が入選という形となったから、入選作品は 一定のレベルは保たれていた。絵画が約半数あり、出品する立場 からは応募しやすいと想像できる反面、「神々への捧げもの」という 公募のコンセプトの面で絵画は難しかったと思われ、強い印象を受 けるものは少なかった。立体、工芸などの作品は、伝統的な木彫か ら、新しい素材を使った伝代的な造形、さらには映像作品まで、多様 で多彩な作品が寄せられ、今日性もあって良かったと思う。この方向 がさらに内容を高めながら豊かになっていけば良いと思う。
<受賞作品の印象>
最優秀作品の下山肇さん「コトバノミナモト」は、いろはの文字が透明 なクリスタルのキューブの中に三方から浮かぶアイデアや構成の堅実 さ、技法の確かさなど、完成度も高く、クリスタルの現代的な透明感も 生きて審査員全員の支持を得た。まとまりの良さとわかりやすさが多く の人の親密感を得るだろうと思う。京都府神社庁長賞の山口義仁さん の「朱雀誕生」は純チタンの新しい金属素材を使い、ロウ溶接と、バー ナーによる色出しでつくった現代的な朱雀の造形。表現主義的もといえ る激しい表情が少し気になったが、誕生のエネルギーと好意的に受け 止めた。優秀賞では、松下小百合さんの「やわらかな杯」が、フェルトを 素材にした親しみと杯に盛られた捧げる心の優しさとが調和して、ぬく もりを感じさせた。前田達哉さんの「答えのない道」は、真鍮やブロンズ などの立体造形。つながりながら天に伸びるはしごに、小さな人物造形 がさまざまなポーズをとりながらくっついている。伸びやかで大らかな楽 しさが伝わってくる作品だが、留め具など細部への配慮がもっとはたら いていれば、さらに良かったと思う。京都伝統工芸大学校(網田喜弘代 表)の聖徳太子座像は、確かな彫技と、台風で倒れた天橋立の松を使 い新たな創作のいのちを吹き込んだ取り組みの熱意が作品にこもって いた。
<印象に残った作品>
自然の石の形を生かし、小さな石を三カ所で支える素朴な造形の作品。 逆に真っ赤な樹脂造形の大きな蝉の「五虫」、現代の文明に廃品なども 使ったにぎやかな面の作品。いま一歩、入賞に到らなかったが、それぞ れに心に響くものがあった。
<今回のコンペ全体について>
第一回の試みとしては、「神々への捧げもの」をよく考えて制作した作品 が寄せられ、成功と言えるだろう。次回は、今日的な色合いやアート性が さらに豊かなものが増えてくることを期待している。絵画の場合は、やはり テーマが漠然とした感じがあるかも知れず、たとえば、現代の新しい絵馬 の提案やデザインといったように、応募のターゲットをしぼって見るのもお もしろいかもしれない。それから、展示が、もう少しすっきりと見える工夫も 一考してほしいと思う。
| ウエブ投票の結果 : |
| ウエブ人気投票の結果(作品番号順、敬称略) 234 「うちの庭」疋田健一・・・9票 256 「21世紀の徴古館」池村 潤・・・16票 258 「Irradiation」児玉太一・・・1票 275 「MOON ROAD」雫月那未・・・4票 278 「金銀太極飾」源田博之・・・1票 288 「朱雀誕生」山口義仁・・・19票 324 「母子像」路偉・・・2票 369 「月光」坂田尚未・・・1票 375 「剛鬼たちへの浄華」佐野邦巳子・・・5票 410 「地の神へ捧ぐ」井上 由・・・3票 419 「聖花」北條伊宮胡・・・17票 438 「いつきのみや」鶴岡 舞・・・9票 |
| ※ | 結果はウエブ閲覧者の人気投票です。投票結果は公開審査に反映されていません。 |



