現在、まちなみ景観の不調和や伝統的景観の消滅など、京都の町は経済活動優先によって取り返しのつかなくなったまちなみが増殖しています。
わたしたちは、こうした現状に危機感を持ち、作り手と生活者の立場で、美意識の視点からまちなみ景観を見直そうと考えています。そのひとつのアクションとして、「木製の横断歩道橋」を提案するコンペティションを開催することに至りました。木造建築都市・京都のシンボルとなるよう、横断歩道橋で“木の可能性”を追究してみようと計画しています。
物流の要所で、交通量も京都屈指の五条×堀川交差点に“京都の新しいランドマーク”になるような、新しい歩道橋のスタイルを考えることをきっかけに、やがては京都中の歩道橋を木の歩道橋に変えたいという思いが、今回の「木の歩道橋デザインコンペ」開催の動機となりました。わたしたちの呼びかけに、国土交通省、文化庁、林野庁をはじめ、京都府や京都市、教育委員会、建築設計やまちなみ景観を考えるさまざまな団体からもご後援を頂戴することができました。今後は、こうした公的なうねりをより大きなものにするために、地元企業や団体の皆さまからさらなるのご賛同を賜りたく、ご協賛のお願いを申し上げる次第でございます。
「木の歩道橋デザインコンペ」のほかにも、当協議会は安全で健康な“くらし”を実現するための技術開発や調査研究を行うネットワークづくりを通じて、木と建築の可能性を探求。それらに興味を持つ学生や生活者に対して、体験・教育機会の提供や企業と学校をつなぐインターンシップの情報交換や交流にも力を注ぎ、住宅を中心とした「建築」や「まちなみ景観」、「デザイン」、そして国産木材の利用振興を基本とした「木」への取り組みをすすめています。京都を「木造建築都市」としてとらえ、木構造による住宅の可能性を研究開発し、京都府および京都市内産の木材を家造りに生かす方法も、皆さんとご一緒に探ってまいりたいと考えています。
「木の歩道橋デザインコンペ」の開催に一層の理解を賜り、協賛にご賛同頂ければ幸いに存じます。
宜しくご検討くださいますよう重ねてお願い申し上げます。 |